誤解されている神の属性

テーブルトーク誌2022年5月号は、誤解されている神の属性について考えます。神を中心とする私たちの神学は、主の満ち満ちたご性質の正しい理解を強調し、聖書が神の属性についてどのように語っているかを理解しようと努めています。しかし、聖書や信仰告白に基づく伝統で述べられる、神の統一性、愛、怒り、善、遍在性、全能性の意味は、非常に誤解されやすいものでもあります。注意を払っていなければ、私たちは聖書の擬人化された言葉を誤読し、結果的に主を私たちと同じレベルに引き下げてしまいかねません。今月号のテーブルトーク誌では、いくつかの神の属性を取り上げ、その意味を探り、これらの属性について考えるときに生じやすい一般的な誤解を修正していきたいと思います。

 

 
2023年07月26日(木)

神学は頌栄へと導く

1999年にシンクレア・ファーガソン著『The Holy Spirit』を初めて読んだとき、序文に引用されているトマス・アクィナスの言葉に心惹かれました。「神学とは、神によって教えられ、神について教え、神へと導くものである」 この言葉は、私に深く影響を与えました。
2023年07月27日(木)

神の自存性と統一性

クリスチャンは、真の神を礼拝します。その神固有の名は、「わたしはある」(出エジ3:14)というものです。これについて、神の名としてはなんと重みのない、貧弱なものだと考える人もいるでしょう。
2023年08月01日(木)

神の不変性

「神の不変性」という言葉は、神は変わることのないお方、変わることのできないお方という意味です(民数23:19; 一サム15:29; 詩篇102:26-27; マラキ3:6; ヘブル6:13-20; ウェストミンスター信仰告白 2.1; ウェストミンスター大教理問答 7; ウェストミンスター小教理問答 4)。
2023年08月01日(木)

神の不可受苦性

教会生活で長年愛され続けている伝統的行事といえば、持ち寄りの食事会や愛餐会でしょう。食べものがずらりと並び、豊かなごちそうを皆が楽しみます。お皿を手に、その食べものやデザートの前を通るとき、あなたはある料理は選びますが、ある料理の前は素通りします。
2023年08月08日(木)

神の愛、正義、怒り

フランシス・シェーファーは、あるとき、このような場面を想像してみるよう促しました。あなたが道を歩いていると、若い暴漢が老女を殴っているところに出くわします。男は老女を何度も何度も殴りますが、老女は男が奪おうとしているバッグにしがみついて離しません。シェーファーはこう問いかけます。
2023年08月09日(木)

神の遍在

神の遍在は、私たちが神を経験する方法として、基礎となるものです。遍在とは、神の無限の存在を私たちが認識する方法です。無限であるということは、境界線がないということであり、境界線がないということは、私たちの認識では「遍在」であるということになります。
2023年08月14日(木)

神の全能性

神は「神の神、主」[訳注:英訳聖書ESVはthe Mighty One, God, the LORDとなっている。ヘブル語の「エル」をthe Mighty One(=力あるお方)と理解する]であると、聖書は宣言しています(ヨシュア22:22)。
2023年08月22日(木)

私たちの恵み深き大祭司

ヨハネの福音書17章にあるイエスの大祭司の祈りを読むとき、私たちは父なる神と子なるイエス・キリストとの関係を覆い隠すベールの向こう側に招き入れられます。イエスは、十字架への旅を始められる前に、立ち止まり、神へのとりなしの祈りを祈られる様子を私たちに聞かせておられます。
2023年08月22日(木)

神の全知

過去を振り返るとき、「今知っていることを、あのとき知って入ればよかったのに」と思うことが何度あるでしょうか。人間である条件として、私たちはある瞬間からすべてを知るわけではありません。
2023年08月24日(木)

年が若いからといって だれにも軽く見られないようにしなさい

若くあることと、若いからといって軽く見られることとは、別問題です。エペソにおいて、テモテは二重の試練に直面しました。それは、会衆の中にいる年配のグループが、自分たちのプライドからテモテの若い働きを軽く見るかもしれないこと、そして、テモテ自身もまた、若さによる知恵の足りなさにより、キリストの運動を妨げてしまうかもしれないということでした。
2023年08月31日(木)

牧会のさまざまな性質

教会を牧するという働きは、神のことばで神の民を養うという一点に焦点を合わせます。とはいえ、教会はさまざまな性質を持っているため、この働きはそんなに簡単なものではありません。教会を率いるリーダーたちは、地域の信徒を構成する人々がいかに幅広く、多様であるか —— そしていかに多様な必要を抱えているか —— を認識しなければなりません。
2023年09月07日(木)

人生は霧のようである

気温が低い季節には、おもしろいほど私たちの息が見えるようになります。息を吐くたびに、自分の息による霧が一瞬見え、すぐに消え去ります。「霧(vapor)」は、伝道者の書でソロモンが今の人生を表現した言葉です(1:2)[訳注:新改訳では「空」]。
2023年09月07日(木)

常に祈るには 時間を決めて祈ること

「君は一人で静まる時間に、そのことについて祈っているかい?」 私はギャリーに尋ねました。彼は、携帯で性的な誘惑に陥っていたからです。彼はこう答えました。「僕は決まった時間に祈るということをしないんです。いつでも祈っていますので」
2023年09月13日(木)

クリスチャンにも福音が必要

20年ほど前、アイオワ州で行われたあるカンファレンスで、私はジェリー・ブリッジズとともに講師を務めました。そこでの分科会で、ブリッジズ師がなぜクリスチャンにも福音が必要なのかについて説明するのを、私は後方の席に座って聞いていました。
2023年09月15日(木)

最も優れた賜物

神学校で学んでいたとき、ダグラス・ケリー教授が授業で私たちにこう尋ねたことがありました。「私たちが教会として、この世と分かち合うことのできる最も優れた賜物は何だと思いますか?」
2023年09月19日(木)

啓示の賜物はすたれたか?

今日、聖霊による啓示の賜物はまだ存在しているのでしょうか? 言い換えるなら、神は今も、新しい啓示を与えるために、特定の人々に預言したり異言を語ったりする特別な能力を与えておられるのでしょうか?