神の国

テーブルトーク誌2021年11月号では、神の国について概説します。イエスの教えの中心的テーマである神の国は、忠実なクリスチャンの生活と証しにとってきわめて重要なトピックです。しかし、神の国に関しては多くの誤解があります。キリスト教の歴史において、神の国はさまざまな定義がなされてきました。十字軍の暴力を通してであれ、社会的活動を通してであれ、神の国の到来を世俗の権威に期待するクリスチャンがいました。神の国を今ある現実として過度に強調する教会もあれば、完全に未来のものとみなす教会もありました。読者がこのような混乱の中を切り抜ける助けとなるよう、本号では、神の国に関する聖書の教えを考察します。神の国とは、神に喜んで従う民を、神がご自身の選ばれた王を通して、特定の領域において神が支配することです。私たちの創造主は万物を主権的に支配しておられます。しかし神の国とはそれ以上に、地上での働きを通して、キリスト・イエスにおいてすでに到来しており、イエスが再臨される時に完全に現れる御国のことを指します。

 

 
2024年01月31日(木)

神の国の領域

どんな王でもその権威は王国の国境までしか及びません。この原則をキリストの御国に当てはめると、信仰と見えるものとの間に緊張関係が生じます。
2024年02月05日(木)

神の国を所有する

かつて教父ヒエロニムスジェロームは「キリストの預言者であるダニエルほど、キリストについて明確に語った預言者はいない」と断言しました。
2024年02月08日(木)

神の国の拡大

マルコの福音書4書においてマルコは種が鍵となる、神の国についてのたとえを三つまとめます。1−9節でイエスは種を蒔く人、種、種が蒔かれた地について語られます。
2024年02月20日(木)

この世のものではない国

十字軍、異教徒の抑圧、国家転覆、教育、そして世俗的な社会正義の概念などが神の国の建設の手段として用いられてきましたが、いずれも虚しいものでした。
2024年02月22日(木)

聖霊による義と平和と喜び

パウロ書簡の中で、パウロは王国を意味する言葉を14回しか使いません。これらの箇所の多くは神の国を将来において体験する現実として言い表しています。
2024年03月05日(木)

贖われた民の感謝の歌

詩篇107篇は神に贖われた民として、どれほど感謝すべきことがあるかを歌っています。私たちは真実な神によって深い悲劇から救われた民なのです。
2024年03月05日(木)

従うために信じる

神のご性質について、人が疑いを持つべきようなところは一つもありません(申命32:3-4)。にもかかわらず、エバが園で神の意図に疑問を抱いて以来、人は神の言葉や動機を疑ってきました。
2024年03月15日(木)

絶望と闘う

アラスカ州ケナイ半島にある小さな漁村、ホープ(希望)村への道すがら、アンカレッジの南、セワードハイウェイのどこかで私の友人が道に迷いました。