リゴニアのブログ

賜物に満ちた牧師や聖書学の教師による、聖書的、神学的、実践的テーマに関する示唆に富む記事を掲載し、クリスチャンの信仰の成長を励まします。


 


2024年08月20日(木)

伝道者の書について知っておくべき三つのこと

1. 伝道者の書は「人生は短い」と思い起こさせる 多くの人が、伝道者の書の冒頭でつまずきます。書物のテーマの提示に困惑させられるからです。欽定訳聖書(KJV、さらにその関連訳)では、そのテーマは「Vanity of vanities; all is vanity(伝道者1:1, KJV[新改訳2017「空の空。すべては空」 口語訳「空の空、いっさいは空である」]」とされています。
2024年08月11日(木)

詩篇について知っておくべき三つのこと

詩篇は、私たちの主イエス・キリストが安息日ごとに歌っておられた讃美歌集です。現代の教会には無数の歌集がありますが、イエスの時代には150の詩歌が収録された詩篇一冊だけでした。この救い主の歌集を、私たちはどれだけよく知っているでしょうか?
2024年08月09日(木)

サムエル記第一・第二について知っておくべき三つのこと

1. 列王記は捕囚の時代に書かれた書物で、なぜイスラエルとユダが捕囚の民となったのかが説明されている ヘブライ語聖書の列王記(列王記第一・第二を合わせたものと理解される)は、前預言書(ヨシュア記、士師記、サムエル記、列王記)の最後の書にあたります。これらの書物は、民が神の約束の地に足を踏み入れてから、アッシリアとバビロンによる捕囚の間その土地から追放されるまでの、イスラエルの歴史が記されています。
2024年08月09日(木)

サムエル記第一・第二について知っておくべき三つのこと

サムエル記第一・第二は、士師たちの時代が終わり、ダビデ王政が確立するまでの100年間のできごとを記している書物です。サムエル記には学ぶべきことが多くありますが、この記事ではその中から三つの真理について確認していきましょう。
2024年08月07日(木)

ルツ記について知っておくべき三つのこと

ルツ記は非常に好まれる書物です。ここには、ルツとボアズの喜びに満ちたロマンスが語られます。またルツ記には、神の善意ゆえに、私たちを喜ばしい笑いに誘うような皮肉が豊かに込められています。さらに、この書物が戦士や士師や王たちの活躍の物語ではなく、二人の貧しい女性が失ったものをふたたび取り戻し、希望を得る道を見つけようと模索する物語であることも、好まれる所以でしょう。
2024年07月25日(木)

士師記について知っておくべき三つのこと

士師記には、二つの序論(士師1:1-2:5; 2:6-3:6)、二つの結論(士師17:1-18:31; 19:1-21:25)、12人の士師たち[新改訳聖書では「さばきつかさ」]の記録(大士師6人と小士師6人)、一人の「対立士師」(anti-judge)であるアビメレクの記録(士師9:1-57)があります。
2024年07月25日(木)

ヨシュア記について知っておくべき三つのこと

1. ヨシュア記は根本的に神の誠実についての書物である クリスチャンの方にヨシュア記について知っていることを尋ねるとしたら、おそらくほとんどの人がエリコの戦いの場面を挙げるでしょう。城壁が崩れ落ちたエリコの戦いは、ヨシュア記に記される征服の物語の中でも重要な位置を占めています。
2024年07月24日(木)

申命記について知っておくべき三つのこと

申命記はそれ自体が意義深い書物ですが、新約聖書で引用されている回数が多いこともまた重要です。イエスとその弟子たちの教えは、この書から直接引用されました。イエスは誘惑に遭われたとき、この書から引用し(マタイ4:4, 7, 10)、すべてを尽くして神を愛するという強調点を再確認されました(マタイ22:37-38)。
2024年07月19日(木)

民数記について知っておくべき三つのこと

1. 民数記は単に数字に関する書物ではない 民数記のヘブル語の題名は「荒野にて」であり、この方がよほど説明的で魅力的なタイトルです。この書物は、イスラエルの民がエジプトを脱出後、シナイ山を出て今にも約束の地に入るというところまでの経験を描いています。シナイ山からカナンの地までは、本来は数週間の距離です。