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2025年01月23日(木)
結婚について知っておくべき五つのこと
2025年05月06日(木)親として知っておくべき五つのこと

最近私の家族に二人の女の子と一人の男の子のひ孫が加わり、私は「ひいおじいちゃん」になりました。ここでは、私が孫や彼らの配偶者たちに伝えている子育てについての聖書的な考えを記したいと思います。
1. 子育ては神が与えられる大切な召し
詩篇78篇が思い巡らされます。
主は ヤコブのうちにさとしを置き
イスラエルのうちにみおしえを定め
私たちの先祖に命じて
その子らに教えるようにされた。
後の世代の者 生まれてくる子らがこれを知り
さらに彼らが その子らにまた語り告げるため
彼らが神に信頼し
神のみわざを忘れず
その命令を守るために。(詩篇78:5-7)
神の真理を次の世代に伝えることほど、大切なことがあるでしょうか? 次の世代、そしてまた次の世代が神に信頼することほど重要な遺産はありません。あなたの人生には多くの挑戦に立ち向かう機会が訪れるでしょう。しかし、子どもたちを「主の教育と訓戒によって育て」ることほど影響力のあるものは稀です(エペソ6:4)。
2. 権威のもとで生きることを学ぶことは基礎を形成すること
エペソ人への手紙6章1-3節で、神が子どもたちにこう語っておられます。「子どもたちよ。主にあって自分の両親に従いなさい。これは正しいことなのです。『あなたの父と母を敬え。』これは約束を伴う第一の戒めです。『そうすれば、あなたは幸せになり、その土地であなたの日々は長く続く』という約束です」 神は、子どもたちが生きるべき円を描かれました。その円の境界は、両親を敬い、従うことです。神はこの円の中で生きる子どもたちに、素晴らしい祝福を約束してくださっています。彼らは幸せになり、長く続く人生を楽しむという約束です。
これらの祝福は、どの子どもも両親も望んでいるものではないでしょうか。両親を敬い、従うことは、ただ言われたことをするだけよりも意味深いことです。神に信頼し従うという、信仰による献身です。権威のもとで生きることを子どもたちに教えることは、神の権威への服従が祝福への道であるという基礎的な真理を子どもに示していることになるのです。
3. 心はいのちの水源
何を見張るよりも、あなたの心を見守れ。
いのちの泉はこれから湧く。(箴言4:23)
いのちは心から流れ出ます。私たちが抱える問題は、いかに罪を犯すかということだけでなく、罪の背後にある罪です。それは、高慢、脅迫的な自己中心性、自己愛、嫉妬、そしてさまざまな罪深い心の態度が、行動の動機となっています。親が行動に焦点を当て過ぎて、心を見逃すことは簡単です。
イエスは、貪欲、欺き、ねたみ、ののしり、高慢、愚かさといった行動が、心から流れ出ることを私たちに思い起こさせます(マルコ7:21-23)。親としての重要な役割の一つは、子どもたちが自分の罪の背後にある心の態度を認識できるように助けることです。もちろん、あなた自身が繰り返し犯す罪の背後にあるものを理解することで、子どもたちが自分の心を理解できるような良い質問を投げかける助けとなるはずです。
4. 福音を中心に置き続ける
私たちの信仰の中心は、永遠のいのちを得るためにどれだけ良くなればいいか、ということではありません。私たちの信仰の中心は、「十分に良かった」お方です。イエスは私たちの救い主となるべく、肉体を取られました。イエスは私たちが生きることのできなかった人生を生きてくださいました。イエスは罪のない生涯を送られ、それによって私たちは義を得ることができました。イエスは私たちが死ぬことのできなかった死を死んでくださり、私たちを罪と、その罪の責めから救い出すために十字架にいのちを献げてくださいました。イエスは私たちが義と認められるためによみがえられました。今もなお、イエスは御父の右の座で私たちのために祈っておられます。
この恵み、赦し、救い、力を与える希望は、私たちの子どもたち(そして私たちも)がいつも必要とする真理です。子どもたちを正し、弟子として訓練するたびに、この福音の希望を常に子どもたちの前に掲げ続けてください。自分の力で良くなれるはずだと子どもたちに教えるとき、私たちは福音を否定しています。ヘブル人への手紙2章18節は、イエスが人として試みを受けて苦しまれたからこそ、私たちの試みにおいても助けてくださるという励ましです。
5. あなたが模範として示すものには力がある
申命記6章5節に、この真理が示されています。「あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」 あなたの神への愛、神への喜び、そしてあなたにとって、神がキリストにおいていかなるお方であるか、そのすべてに対する感謝と満足は、あなたが子どもたちのために模範として示すべき重要な真理です。この箇所に続くみことばが、その真理を示すことがいかに必須であるかを語っています。「私が今日あなたに命じるこれらのことばを心にとどめなさい。これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい」(申命6:6-7)。
毎日子どもたちと過ごす中で、あなたは彼らに現実に対する視点を示しています。神が良いお方であり、神を求める者に報いてくださると信じているということを子どもたちに見せているのです。神を愛し人を愛することで、神の律法は良いという真理を示しています。礼拝を優先するとき、あなたは子どもたちに、神のうちにこそいのちがあることを伝えています。あなたが不親切な人に親切にするとき、あなたは子どもたちに神の寛大さと親切を示しています。あなたがすることはすべて、子どもたちにとっては真理の物語として伝わっているのです。
あなたがすべてにおいて神に服従すること、あなたの心が迷いやすいことについて正直であること、そして福音の恵みがあなたの希望であること、これらすべてが、あなたの子どもたちに物語として伝えられます。神のために子どもたちを育てるということ——それは、あなたが人生で行う最も偉大な働きの一つです。
この記事はリゴニア・ミニストリーズブログに掲載されていたものです。