摂理

テーブルトークの20212月号では神の摂理の教理を概観します。一昔前のクリスチャンは、神の摂理についてよく理解しており、主が万物をあまねく支配し、起こるすべてのことを知恵深く統治していることについて、常々言及していました。しかし、啓蒙主義以降、摂理についての意識は確実に低下しています。主が歴史の中でどのように計画を実行されるかについて、多くの人が混乱し、ある種の宿命論を受け入れています。神の主権的摂理の前では自分の行動や決断には意味がないと信じているのです。反対に、他の人、神の計画の成功は自分の努力に掛かっていると信じています。その結果、不安に陥り、主への信頼を失っています。多くの場合、クリスチャンでさえ、実質的に無神論者のように生きています。主が私たちの人生の細部にまで関わっていることを考慮しないのです。神の摂理についてよく理解していないため、多くのクリスチャンは神と罪や悪との関係を不完全に、あるいは不正確に捉え、神を悪の傍観者もしくは罪の創造者であると信じています。本号では、神の摂理について聖書的・神学的な理解を深め、この教理が人生のあらゆる場面で、どのように適用でき、私たちに確信を与えるかを解説します。

 

 
2023年02月14日(木)

ウェストミンスター信仰告白に要約された神の摂理

私たちは時に神のなさることに困惑します。使徒パウロが言うように、神のなさることは計り知り難いものです。(ローマ11:33)
2023年02月17日(木)

罪に死んで、義に生きる

歴史上、キリスト教の福音のような招きを含んでいる宗教はありません。キリストの福音については、その始まりから、キリストご自身が次のように語っておられます。