啓示の賜物はすたれたか?
2023年09月19日(木)
救いの角
2023年10月03日(木)
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無謬のみことば

編集者注:これはテーブルトーク誌の「誤解されている聖書の言葉やフレーズ」というシリーズの第一章の記事です。

言葉は、重要です。言葉には、何らかの意味があります。相対主義という世俗主義宗教の教理を崇める人々が私たちに何を信じさせようとも、私たちは、言葉やフレーズ、また命題となる真理には意味があること、そしてその意味は重要であることを知っています。言葉の意味は、生死に関わるほどの問題にもなり得ます。もし、危険警告緊急、などの言葉の意味を教わっていない人がいたら、その人はおそらく非常に深刻な問題に陥るでしょう。さらに重要なことには、信じる怒り恵み、などの言葉の意味を教わっていない人がいれば、その人は永遠に続く問題に陥ることになります。人は誰でも、肉体的ないのちや死の問題に関する言葉を理解する重要性は認めているようですが、永遠のいのちや死を理解するために欠かせない言葉については、多くの人が無関心でいるようです。そして今の時代ほど、この問題が顕著になったことはないでしょう。

すべての聖書の言葉やフレーズがいのちと死に関わるわけではないとはいえ、すべての聖書の言葉やフレーズは、いのちと死において権力を持つ唯一のお方から私たちに与えられています。私たちの主は、私たちが神の真理を知るためだけでなく、神ご自身を知るために、これらの言葉を助けとして与えてくださいました。この事実こそが、私たちが聖書の言葉やフレーズの意味を懸命に理解しようとする理由です。終わりの日に、私たちは神を知るようになり、神を愛し、神を神として、聖書の真の神として礼拝するようになるのです。決して、多くの人が、僭越にも、どんな言葉だろうとフレーズだろうと適当に表現できると考え、自分たちで作り上げた「神」ではありません。

私たちはクリスチャンとして、聖書だけが、信仰といのちのための謬りのない基準であることを信じています。そして、私たちは「聖書のみ(sola Scriptura)」、すなわち聖書のみが私たちの権威であるということを信じるだけでなく、「聖書全体(tota Scriptura)」、すなわち聖書の全体またはすべてが神の霊感による、権威ある神のことばであるということを信じています。したがって、私たちは聖書の十全言語霊感を信じます。すなわち、聖書の一語一句における無誤性だけでなく、一点一画に至るまでの無誤性を信じています。私たちは、聖書の基本的なメッセージだけでなく、その細部までもが、神の霊感を受け無謬であることを信じています。だからこそ、歴史を通して忠実な聖書学者たちが、聖書の一つひとつのフレーズ、言葉、音節、文字、アクセント、息継ぎのしるしを、聖書の原語に記されているとおりに私たちが正しく翻訳し、解釈することができるように、入念に労苦してきたのであり、今も労苦し続けているのです。それによって、私たちは、神のことばを正しく知るようになり、神が真にどのようなお方かを正しく理解したうえで、神を礼拝するようになるのです。


この記事はテーブルトーク誌に掲載されていたものです。

バーク・パーソンズ
バーク・パーソンズ
バーク・パーソンズ博士は、フロリダ州サンフォードのSaint Andrew’s Chapel(聖アンドリューズ・チャペル)の主任牧師、リゴニア・ミニストリーズの出版部門主任、テーブルトーク誌の編集者、並びにリゴニアの専属講師を務めている。彼はアメリカ長老派教会(PCA)の按手を受けた牧師であり、Church Planting Fellowshipのディレクターとしての役職もある。彼は『Why Do We Have Creeds?』の著者、『Assured by God』、『John Calvin: A Heart for Devotion, Doctrine, and Doxology』の編集者、そしてジャン・カルヴァンによる『A Little Book on the Christian Life』の共同翻訳者・共同編集者である。パーソンズ博士のツイッターアカウントは @BurkParsons