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2026年06月04日(木)ルツはどんな人物か?
ルツについては、多くのクリスチャンがよく知っているでしょう。旧約聖書のルツ記に出てくる、主要人物の一人です。ルツの物語は、大人にも子どもたちにもよく知られ、愛されています。しかし、その物語をよく知っていたとしても、私たちがその誠実な生き方に駆り立てられ、またルツが指し示す救い主にしっかりと目を向けるためにも、ルツがどのような人物であったのかを改めて思い起こすことは大切です。
異国出身者
ルツについて最初にわかることは、彼女がモアブ人の女性であり、ユダのベツレヘム出身のエリメレクとナオミの息子たちの一人と結婚していたということです(ルツ1:1-4)。この事実は見過ごされるべきではありません。というのも、モアブ人はイスラエルの民がエジプトを出たときに彼らに食料を与えず、さらにバラムを雇って神の民にのろいをもたらそうとしたため、「主の集会に加わってはならない」とされていたからです(申命23:3-5)。イスラエルは「彼らの平安も彼らの幸せも決して求めてはならない」と命じられていました(申命23:6)。
やもめ
第二に、ルツの夫はモアブの地で死に、彼女は子どものいないやもめとなりました(ルツ1:5)。ルツは夫の死という悲しみを負っただけでなく、彼女の義理の父と義理の弟をも失いました。そのような苦難の中で、彼女は自分の国を離れ、姑のナオミとともにベツレヘムへ行きました。そこでは飢饉が終わり、再び食べ物が得られるようになっていたからです(ルツ1:6-7)。
忠実な義理の娘
第三に、ベツレヘムに向かう途中で姑のナオミが故郷のモアブへ戻るように勧めたとき、ルツはそれを拒みました。最終的に義理の姉妹はモアブに帰りましたが、ルツはナオミに「すがりついた」のです(ルツ1:14)。これは代償の伴う決断でした。なぜなら、ナオミにはルツに夫として与えられる息子がもういなかったからです。ルツがナオミのもとに留まるということは、おそらく彼女が今後子を持たないままやもめであり続けることを意味しました。それでもルツは、こう答えました。「お母様を捨て、別れて帰るように、仕向けないでください。お母様が行かれるところに私も行き、住まれるところに私も住みます」(ルツ1:16)。
信仰の女性
ベツレヘムへの途上で、ルツは信仰の告白をしました。「あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です」(ルツ1:16)。この信仰告白は、その後の歩みにおける彼女の敬虔な行いによって裏付けられています。信仰によって、ルツはナオミと彼女自身の生活のために働くことを申し出ました。「畑に行かせてください。そして、親切にしてくれる人のうしろで落穂を拾い集めさせてください」(ルツ2:2)。信仰によって、ルツは畑で熱心に働きました(ルツ2:7)。ボアズはルツが姑のためにしてきたすべてのことを称賛し、祝福の言葉を述べました。「主があなたのしたことに報いてくださるように。あなたがその翼の下に身を避けようとして来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように」(ルツ2:12)。信仰によって、ルツはナオミの計画に従ってボアズが彼女を買い戻すよう求め、勇気を持って打ち場に行き、ボアズに結婚を願い出ました(ルツ3:1-13)。信仰によって、ルツは事が適切に解決されるまで、思慮深く待ちました(ルツ3:18)。
敬虔な妻であり母
ルツは人生の中で多くの苦難を経験しましたが、主は彼女に、まさに彼女の善い行いと誠実さに対して主が報いてくださるようにと祈ったその人を与えられました(ルツ2:12)。ボアズは、この一連の事がらを適切に解決した後、ルツを妻として迎えました(ルツ4:10)。長老たちとベツレヘムの民は、ボアズに祝福の言葉を宣言しました。
「……どうか、主が、あなたの家に嫁ぐ人を、イスラエルの家を立てたラケルとレアの二人のようにされますように。……どうか、主がこの娘を通してあなたに授ける子孫によって、……ペレツの家のように、あなたの家がなりますように。」(ルツ4:11-12)
主はボアズとルツを祝福し、息子を与えられました(ルツ4:13)。注目すべきことに、その町の女たちはこの子を「買い戻しの権利のある者[訳注:英語訳では redeemer、贖い主]」「魂を生き返らせる者[聖書協会共同訳]」と呼びました(ルツ4:14-15)。そして、「その子の名がイスラエルで打ち立てられますように」と祈りました(ルツ4:14)。さらに彼女らは、この子をオベデと名付けました(ルツ4:17)。オベデとは、「しもべ」という意味です。
イエスの系図
ルツの息子、オベデは「ダビデの父であるエッサイの父とな[り]」ました(ルツ4:17)。ルツ記は、ダビデの系図で締めくくられます。この系図はイエス・キリストを指し示すためのものです。
……ダビデの子、イエス・キリストの系図。……サルマがラハブによってボアズを生み、ボアズがルツによってオベデを生み、オベデがエッサイを生み、エッサイがダビデ王を生んだ。(マタイ1:1, 5-6)
イエスは、ボアズやオベデよりすぐれた贖い主(買い戻しの権利のある者)であり、よりすぐれたしもべです。イエスはダビデよりすぐれた王です。この方の名は、全世界で打ち立てられました。
主は私に言われた。
『あなたはわたしの子。
わたしが今日 あなたを生んだ。
わたしに求めよ。
わたしは国々をあなたへのゆずりとして与える。
地の果ての果てまで あなたの所有として。(詩篇2:7-8)
ルツの信仰告白とその人格を思い巡らすとき、私たちもまた誠実な歩みに駆り立てられ、神の民の贖い主であられるイエスから目を離さず歩むことができますように。この方こそ「仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来た」方です(マタイ20:28)。
この記事はリゴニア・ミニストリーズブログに掲載されていたものです。

