事実に基づく福音書
2023年01月11日(木)
聖書を知ること
2023年01月16日(木)
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聖書を知ること
2023年01月16日(木)

真理(全体)の一致

編集者注:これはテーブルトーク誌の「新約聖書書簡」というシリーズの第一章の記事です。

私たちはえこひいきに走りがちです。好みを持つだけでなく、自分が選んだ好みを確立させ、誇りに思うのが私たちの習性です。何かを特別扱いし、好きなものを支持し、皆同じものを特別扱いすべき理由を示そうとアピールします。えこひいきをすること、好みを持つこと、特別扱いをすること自体は、それらが聖書と合致している限り悪いことではありません。しかし、聖書のみことばをえこひいきし始めると、直ちに問題が出てきます。

パウロは、まさしくこの問題について、コリントの人々に大胆に懸念を突きつけています。パウロ書簡の冒頭にはこのように記されています。「さて、兄弟たち、私たちの主イエス・キリストの名によって、あなたがたにお願いします。どうか皆が語ることを一つにして、仲間割れせず、同じ心、同じ考えで一致してください。私の兄弟たち。実は、あなたがたの間に争いがあると、クロエの家の者から知らされました。あなたがたはそれぞれ、『私はパウロにつく』『私はアポロに』『私はケファに』『私はキリストに』と言っているとのことです。キリストが分割されたのですか。パウロがあなたがたのために十字架につけられたのですか。あなたがたはパウロの名によってバプテスマを受けたのですか」(一コリ1:10-13)。コリントの人々は、特定の使徒やその教えを特別扱いしていました。教会内では、それぞれの信者が特定の使徒を支持し、それによって、キリストのからだにおいて不必要な分裂、すなわち非聖書的な分裂を生じさせていたのです。キリストのからだは、真の意味でキリストご自身以上に分裂させることはできません。

私たちは自分で認めようとしないかもしれませんが、特定の使徒やその教えを特別扱いするということは今も起こっています。新約聖書から好みの書簡を支持し、合わない者は排除し、その結果、キリストのからだを不必要な分裂の危機にさらしています。パウロよりペテロが勝るのでもなく、ペテロよりヨハネが勝るのでもなく、ヨハネよりヤコブが勝るのでもありません。神は、その権威ある知恵によって、霊感によって書かれた新約聖書の書簡をすべて私たちに与えてくださるという「えこひいき」をしてくださいました。そこには、いのちと敬虔に関するすべてのことが書かれています。それは私たちが、真理に反してではなく、真理のゆえに、キリストの一つの一致したからだとして、神の栄光をあらわし、永遠に神を喜ぶためなのです。


この記事はテーブルトーク誌に掲載されていたものです。

バーク・パーソンズ
バーク・パーソンズ
バーク・パーソンズ博士は、フロリダ州サンフォードのSaint Andrew’s Chapel(聖アンドリューズ・チャペル)の主任牧師、リゴニア・ミニストリーズの出版部門主任、テーブルトーク誌の編集者、並びにリゴニアの専属講師を務めている。彼はアメリカ長老派教会(PCA)の按手を受けた牧師であり、Church Planting Fellowshipのディレクターとしての役職もある。彼は『Why Do We Have Creeds?』の著者、『Assured by God』、『John Calvin: A Heart for Devotion, Doctrine, and Doxology』の編集者、そしてジャン・カルヴァンによる『A Little Book on the Christian Life』の共同翻訳者・共同編集者である。パーソンズ博士のツイッターアカウントは @BurkParsons